【発表会の選曲に見る、子供たちの個性と成長】〜お家の方の励ましが力になる瞬間〜
ピアノ教室では、発表会に向けての準備が始まりました。
生徒さん一人ひとりの「選曲」を通して、改めてそれぞれの性格や成長の様子に触れる機会が増えます。
曲選びとひとことで言っても、そのプロセスは実に様々です。
「どうしてもこの曲が弾きたい!」と、最初から具体的に希望を持ってくる子もいれば、「間違えたくないから、簡単な曲がいい…」と、慎重に自分のレベルを見極めて選ぶ子もいます。
この選ぶ姿勢は、単に曲の難易度や好みにとどまらず、その子の物事への向き合い方や、自信の有無といった深い部分まで映し出してくれるような気がします。
「弾けそうな曲」か「弾きたい曲」か
ある生徒さんは、「この曲が弾きたい!」とまっすぐ目を輝かせながら言ってきました。
少し難しめの曲ですが、彼には明確なイメージがあったようです。
「YouTubeで聴いたあの曲、挑戦してみたい!」
そんな気持ちがあふれていて、それを聴いた私も思わず「よし、一緒に頑張ろう!」と背中を押したくなりました。
一方で、別の生徒さんは「これ、弾けそうだから」と、確実に自分がこなせるであろう曲を選びました。
慎重な性格で、普段から練習もコツコツと丁寧にこなすタイプ。
失敗を恐れずチャレンジするタイプではないけれど、その選択にも彼女なりの「自信を持って本番に臨みたい。」という気持ちが込められているように思いました。
どちらの選び方も素晴らしいと思います。
自分で選び、自分で決める…そのプロセスこそが、発表会に向けた大切な第一歩なのです。
あるお母様のひと言で
久しぶりにレッスンの様子を見学されたお母様がいらっしゃいました。
お子さんが、片手で拍子を取りながら、もう片方の手でリズムをたたく練習をしていたのですが、その姿を見て、
「わ〜!すごい!」と、思わず声をあげられたのです。
実は数か月前、このリズムの課題はなかなかうまくできず、苦戦していたのです。
それが今では、リズムもテンポも安定していて、スラスラとできるようになっていました。
お母様のその驚きと感動の声に、お子さんも少し照れくさそうに、でもとっても嬉しそうな表情を浮かべていました。
私も内心、「よくここまで頑張ったね」と拍手を送りたくなりました。
驚きの選曲
そのレッスンの後、ちょうど発表会の曲選びを行いました。
いつもは少し控えめで、どちらかというと心配性なその生徒さん。
どんな曲を選ぶのかな?と見守っていたのですが、、、
なんと、今までよりずっと難易度の高い曲を、自分から「これにする」と選んできたのです!
お母様も私も目を丸くして、「本当に大丈夫?」と確認するほど驚きました。
でも、本人の中ではしっかりとした意志があったようです。
きっと、お母様からの「すごいね」の一言が、彼女の中に小さな自信の種を芽吹かせたのでしょう。
そしてそれが、「やってみたい」「挑戦してみよう」という前向きな気持ちに変わっていったのかもしれません。
「家族の励まし」は、最大の原動力
こうした変化を目の当たりにするたびに、つくづく思います。
子どもたちにとって、おうちの方からの励ましや応援の言葉は、何よりも大きな力になるのだと。
もちろん、ピアノの練習やレッスンは本人の努力が不可欠です。
でも、それを続けていくための“モチベーションの火”を灯すのは、日々の小さな励ましの言葉なのだと感じます。
発表会という舞台は、子どもたちにとって成長の証を見せる特別な機会です。
だからこそ、選曲から本番までの過程を、一緒に楽しみながら応援していただけたらと思います。
「頑張ってるね」
「上手になったね」
「聴くのが楽しみだよ」
そんな何気ない言葉が、子どもたちを前へと進ませるエネルギーになります。
これから数ヶ月間は、選んだ曲をコツコツと仕上げていく大切な時間です。
時には思うように弾けず、悔しい思いをすることもあるかもしれません。
\でも、それもまた大事な経験です。/
泣きたくなる日も、うまくいかない日も、乗り越えた先に、ステージの上でのキラキラした笑顔が待っています。
その日を迎えるまで、子どもたち一人ひとりの思いに寄り添いながら、しっかりとサポートしていきます。
保護者の皆さまにも、ぜひ引き続き温かく見守っていただけたら嬉しいです。

